次のエントリー | 前のエントリー
この記事のURI : https://orcio.blog.fc2.com/blog-entry-316.html

人事を尽くして天命を待つ②ジョバンナ報告書

ブログご覧になったたくさんの方から激励、支援物資をいただいたり、
そしてオルチョその他、たくさんのご予約など頂戴しました!

わたくし、家族、スタッフとも大感激でいます!本当にありがとうございます。

原発がまだ収束しないのが心配なところですが、ジョバンナからの報告がやっとまとまりました。
原文は割愛しました。ジョバンナと私のやり取りの文章なのでちょっと変な部分もありますが、
時間が無いのでアップします。
訳は私の友人、ローマ在中・久保さんにお願いしたものです。原文は割愛させていただきます。


【ジョバンナより】
親愛なる玲子さん、そして日本の皆さん
25年前チェルノブイリで原子炉が爆発した夜、私の娘、ヴァレンティーナが生まれました。
イタリア上空に放射性物質の雲が到達したとき、まだ弱々しく見える生まれたての娘を抱えて私たちは恐怖心にかられていました。
医者は私たちに数日間子供を外に出さないようにと指示しました。私は授乳中であり、小さい子を持つ他の母親たち同様に自分が口にするものにとても注意を払いました。
数日後放射線の雲が来る前に長期保存可能な牛乳とその当時入手できた数少ない冷凍野菜のストックをしました。以下はイタリア政府の告知です。空から降ってきた放射性物質は特にほうれん草やサラダ菜などの葉の幅の広い野菜に積もので食べてはいけないと。
生鮮野菜で食べれたのは土の中で育つジャガイモやニンジンだけでした。
乳牛が汚染した草を食べるので新鮮なミルクは禁止されました。
幸いなことに水道水は汚染されませんでした。ただ多くの人が子供にはビン入りのミネラルウォーターを使っていました。
【具体的に葉幅の広い葉物(サラダ菜やほうれん草など根が深くない野菜は地表の物質を吸収してしまう,
特にほうれん草は土の成分・重金属やその他毒物を吸収しやすいそうです。硝酸態窒素もほうれん草の吸収はすさまじいものがあります)、海草(水中の物質を驚くほど吸収する)それに牛乳(食べた草の成分が含まれる)は放射性降下物が発生した場合汚染レベルが他に比べていつも高くなる食品である】

原発事故後は肉や魚も売り場に並ぶ前に検査をしなければならないことが何ヶ月も続きました。

実際はイタリアの汚染度は低かったのですが、それでも新鮮な野菜や牛乳を再び摂取できるようになるまでには何ヶ月もかかりました。そして小さかった娘のヴァレンティーナは少なくとも2ヶ月は外に出しませんでした。
チェルノブイリでの事故後、イタリアでは国の放射能モニター機関が立ち上げられ、それから現在に至るまでずっと監視を続けています。

チェルノブイリ事故発生当時は大気と食物汚染の注意レベルは12から18ヶ月間と高いものでしたでも幸いなことに深刻な局面は15日間しか続かなかったのです。

私はちょうど授乳期間でしたし、その他多くの人たちも4、5ヶ月間は冷凍野菜だけを食べていました。
自分自身と子供の健康が心配だったからです。

でもチェルノブイリ近くの国は不幸なことに直接事故に巻き込まれて事態はこんなに軽いものではありませんでした。ウクライナやベラルーシはもっとも汚染がひどい国でした。なかでも成長途中の子供たちは放射性物質に対して特に敏感でデリケートなのです。

チェルノブイリ付近の状況はこれとは大きく異なりもっと悲惨なものでした。ウクライナやベラルーシのいくつかの地方では甲状腺癌の発症が2倍になり、ロシアでは3倍にもなったのです。
事故発生から数時間の間になされた方策は、まず直接の汚染を避けるために人民を家の外に出さないこと、それから放射性ヨウ素の取り込み阻害のためにヨウ化カリウム剤を摂取させることでした。セシウムやストロンチウムなどの放射性物質に対する対策はありませんでした。

災害直後の放射能汚染で亡くなった人を除いて、原発の放射性物質が健康に与える悪影響は今日でも明らかです。ヨウ素131にさらされたことによって特に子供の甲状腺の病気が増加したのです。多くが甲状腺癌で一般的には早期に適切な治療がなされれば死には至りません。でも、もっと攻撃的な癌の症例も多いのです。ある地域では癌の発症率が2倍、または3倍になったところもあります。

また、放射線で汚染された空気にさらされたり食物を摂取した結果、特に子供の白血病が大幅に増加しました。
また呼吸器系、心循環器系、新陳代謝に関わる病気も増加しました。

チェルノブイリの影響で最悪なのは世代を超えて引き継がれるということです。放射能汚染は人の遺伝子システムにダメージを与えて事故当時若者の被曝が影響か、その世代が生む現代の子に先天性異常を起こしています。
つまりいまだに事故後のダメージが続いていると言うことです。

今日でもイタリアの病院ではベラルーシ(※チェルノブイリすぐ側の被曝国)の子供たちを受け入れてリハビリや解毒を行っています。

放射性物質の雲が通過した欧州ではその被害の規模は小さくともヨーロッパ全域で影響が見られます。
イタリアでも多くの医者が甲状腺癌の増加がチェルノブイリと関係がある可能性を指摘しています。それだけでなく、骨がもろくなる病気の増加もチェルノブイリと関係があるかもしれません。

1986年にチェルノブイリからの放射性物質の雲が通過したフランスでも甲状腺の病気の増加は放射性物質が原因であろうとする人がたくさんいます。
甲状腺の病気を引き起こすヨウ素131は水だけでなく食物や大気中にも存在します。
しかしながら、一番問題となるのはセシウム、プルトニウム、ストロンチウムなど何年にも渡って有毒な物質で、これらは白血病や奇形、遺伝子変異の原因となります。

福島からの放射能の雲は先日ヨーロッパへ到達し(3月22日頃)、イタリアも通過しました。でも、日本からは非常に遠距離にあるので到達したときには無害化されていました。新聞では、イタリアの放射線監視機関と保健省がすでに無害であるので何の注意もする必要は無いこと、健康への被害は無いことを言って国民に安心を呼びかけました。フランスやアメリカでも同じような対応でした。

皆さんがこのようにひどい苦しみや不幸な目に会われないことを心から祈るより他に言葉がありません。


ジョバンナとサルバトーレ


以上です。

これは『あくまで』チェルノブイリ後の1500km離れたイタリアのその当時の状況とイタリア政府の対応です。

事故の規模や国土の状況、また農産物や酪農の仕方に大きく違いもあるので一概に全部が全部
日本の今の状況に当てはまるものではないと思います。

特にイタリア政府のヨウ化カリウム剤を摂取についてもかかれていますが、わたし的には単体物質の摂取には疑問で、私は摂取するつもりはありません。


が大いに参考になる部分はあると思います。

これを鵜呑みにするのではなく、これからの生きるヒントにしていただきたいと思っています
そしてこの教訓を踏まえて

『人事を尽くして天命を待つ③』として別エントリーで続編をアップします。




スポンサーサイト

All Comments

Comment Entry

管理者にだけ表示を許可する